ゲーセン店員の懐古主義で行こう 第115回:ファンタジーゾーン

ファンタジーゾーン

 お久しぶりでございます、稲波でございます。最近何かとありまして、なかなか更新ができませんでした。これからも不定期になりそうな雰囲気なのが怖い。なんとか更新するように努めていきたいと思います。『とんがりギャルゲー紀行』のついでに楽しんでもらえたらいいなぁ。

 さて、最近はコロナコロナと何を見ても不安を煽る報道ばかり。そんな中、中国からのパーツが遅れるから発売日がやばいかもという噂のあった『PCエンジンmini』がちゃんと発売されました。正直「待望の」とは思えないので売れてるの?って思ってますが。あと正直個人的に思い入れのあるソフトは入ってないんですよねぇ、版権の問題かもしれませんけど……。でも入れてほしかった『プリンス・オブ・ペルシャ』や『麻雀クリニック』に『女神天国』、『ドラゴンナイト』なんてのもあったなぁ。なんかエロい方向に向いてますが、今のCEROでは通らないんだろうなぁ。まあ、それはおいておいて、せっかくなので収録されたタイトルのアーケード版をやっていこうかと思います。ということでこちら。

『ファンタジーゾーン』です。1986年にセガからリリースされた有名なシューティングゲームですね。宇宙空間が背景になっているせいで真っ黒な画面が当たり前だった背景をパステル調のカラフルな背景にして、更にキャラクターも可愛いものにしてそれまでのシューティングが持っていたイメージを一新。更に自由に左右に動けるなど様々な変化をもたらしたタイトルです。ただ問題は、難易度が高いということでしょうか。本当に難しい上にコンティニューなしと来た。これはクリア無理じゃないかなぁ……ちょっとディップスイッチを確認して……難易度を下げようと思ったのですが大変面白い設定が。DIPスイッチ2の3と4をオンにすると、なんと残機が250機に! これなら難易度はそのままで大丈夫だな、なんて思っていたんです、このときは。

ということでスタート。フィールドの中を飛びながら、まずは敵の前線基地を破壊していきます。基本的にファンタジーゾーンのススメ方は10個用意されている前線基地をすべて破壊するとボスが登場、ボス撃破でクリアとなります。ということで、フヨフヨ浮いている基地を破壊します。なお基地からは専用の敵キャラが湧いてきます。そうそう、ファンタジーゾーン最大の特徴はこれでしょうね。

「SHOP」と書かれた風船。文字通りお店です。ここでパワーアップアイテムを購入してオパオパを強化していきます。で。入るとこんな感じ。

品物はこれで全部です。青い枠のものは時間制限がありますので、使うと決めたら撃ちまくりましょう。ボムはツインボム以外は残弾を買う形です。使いきれば普通のボムに戻ります。一番右下はエクストラシップ。残機が増えますが250機もあるのです。今回はいらないでしょう(と思っていたんだこのときは)。で、アイテムを買うと使用するかを選ぶウインドウが開きます。

すぐに使いたくなければ、ここで通常の武装を選べば大丈夫です。なお、死んだらなくなります。というわけで基地を全部破壊してボス戦です。一面のボスはこいつです。

「スタンパロン」。見ての通り木です。口から吐き出す葉っぱを避けながら、口の中に打ち込むだけで倒せます。流石に一面のボスなんで楽勝ですよね。まあ、私は残機は250もあると思って油断して何回か死にましたけれども(笑)あ、ボスを倒すときは、画面の下の方で倒すようにすると、お金が散らばりにくく拾いやすいです。それでは次の面へ。

なんというかピンクです。まだ二面目ということもあり、そこまできつくはありません(死なないとは言ってない)。ナメック星人が住んでそうなオブジェクトが基地です。でボスはこちら。

「ボランダ」。花をモチーフにしているらしいです。太陽だと思ってた。このボスは上に向かって弾を打ち出し、その弾が上から降ってくるという攻撃をしてきます。倒すには緑のパーツをすべて破壊すること。正面から攻撃していればあっさりなのですが、弾が。何故か避けられなくて何回も死にました。まあ、少なく見積もってもまだ残機は230はあるはず(どんだけ死んでるんだ?)。ともかく避けることに専念して攻撃していると、勝利できました。昔はこんなことなかったと思うんですけど、攻撃が当たる場所を見ていて自機を見ていないことが多い気がします。めっちゃ死ぬんですよねぇ。

3面目。この辺りから殺す気が満々になってきます。雑魚戦ですごい勢いで殺され始めて、段々とストレスが貯まり始めておりまして、プレイが雑に。死にまくりつつボスへ。

ボスは「コバビーチ」。実はこのボスが元ネタの漫画家がいらっしゃいまして……その名も古葉美一。今は氏賀Y太の名前で活躍されております。脱線しましたね。こいつはボスの中では一番弱いんじゃないでしょうか。真正面に砲台からビームを打つだけなので、上からボムを撃っていればある程度までは楽勝です。下の砲台だけになったらタイミングを見極めて攻撃すれば大丈夫。あっさり倒せると思います(と言いつつ舐めプしすぎて何回か死にました)。砲台を全部壊せば勝利です。

4面目、個人的には道中は意外と楽でした。というのも前線基地が地面に張り付いていたからでしょうね。結構あっさりとボス戦へいったのであまり覚えてません。あ、敵基地は下のドリルです。

そしてボスの「クラブンガー」。触手をウネウネとさせながら攻撃してきます。攻撃すると触手の色が変わっていき、全て赤くすれば勝利となります。さて、ここで楽な方法があったはずと、思っていたのですが、何故かそのまま撃破してしまいました。ということで一応調べたら、スマートボムを3発だそうです。結構あっさり倒せるからいらない気もしますが……

やっと5面目。死にまくっているせいか大変長い。ともあれ、進むしかないわけですが……

ちゃんと倒せていないこともあって、こんな感じで囲まれて死ぬ。基地を破壊することが出来ずストレスが貯まり始め、とうとう禁断の考えに行き着いてしまう。

まだまだ200近くは残機が残っているはず。ならば一機一殺、特攻隊じゃー!

ということで敵基地に体当たりを敢行することに。途中色気を出して無駄に死んだりしながら撃破完了。そしてボスは

雪だるまの集団、その名も「ポッポーズ」4段階の構造になっており、一番前のy小さい雪だるま8体をまず倒す必要があります。そうやって最前線を破壊しながら進めていく作りとなっています。後ろの敵は前に味方がいると攻撃しないので落ち着いて倒していくことが肝心です。ということで小さい弾が見えにくかったり、うまく避けれなかったりでかなり死にました。結果、連射装置のゴリ押しで撃破。一体何機死んだんだろう……とはいえもっと楽な方法があったはずなんですよね。しばらく避けてるとうしろのやつが前に来た気がします。ボスラッシュ時に検証だな。さて残すはあと3面だ!

6面目。当然洒落にならない敵に囲まれます。敵基地は雲の上のメルヘンな建物。壊しにかかると的に囲まれるんですよね。ということで嫌気が差し神風作戦再び。残機があるって素晴らしいけど、気が緩みますね。ちなみに何機残っているのかはわかりません、怖い。

ボスの名前は「ウィンクロン」、この台風の目は無敵の竜巻をまとって目を開けてからダメージが通ります。真横に来たときとかに打ち込む以外に手はないと思っていたんです。さんざん死んだあとに、中に入れるんじゃなかったか?と思い出すまでは。そして試行錯誤で死にまくり、やっと入ってもちょっと位置をと調整しようとして死ぬなんてことを繰り返し、中に入りましたよ。

ぴったりひっついて、真下か真上じゃないと竜巻にあたって死にます。そしてここで大問題、ツインショットが当たりません。当たり前です。ということで適当にボムを撃った結果、竜巻にあたって爆発→爆風がたまに目に当たるという方法でダメージを与えられることが判明。時間がかかりそうだったので、漫画片手にボムボタンを押しっぱなす(もちろん連射)という方法で無事撃破。正直残機が大変不安になってまいりました。

通常の綿としては最終面の7面目。基地のデザインが一面目っぽくなりました。そしてこんなもんはじめから神風特攻隊じゃいという事で体当たりで撃破。美しさなぞ求めていたら、私にはクリアできませんからね。

そしてここのボスは「IDA-2」。バラけて登場し、オパオパのいるところに集まって実体化します。こんな感じに。

この実体化(?)しているときだけ攻撃が通るので、バラけだしたらすぐに敵の中を通って反対側へ、後ろを向いて連打の繰り返し。タイミングをミスったり、前進して突っ込んだりしなければまあ楽だと思います。これを撃破すれば次は最終ステージ。

ラストは敵基地の中。今までのボスが全員集合します。とはいえ一度倒した相手だし……などと考えていたら大変なことになります。なんとここでは後ろが向けるのです。おかげで気づけば後ろに攻撃していたりとろくでもないことに……そうそうポッポーズ以外は同じ感じで倒したので紹介しません。ということでポッポーズ。

という流れがポッポーズを楽に攻略する方法でした。真正面から打ち合ったらキツいのでやめましょうね。ということでボス。

パパオパ登場。なんか青いものに支配されています。この青いのを6機倒せばクリアなのですが、ここで大問題。なんと250機もいた残機が0になってる! 死にすぎた! ともかく記憶のとおりになんとかクリアせねば。まず、速度を上げておきましょう。ジェットエンジンで十分です。では行きましょう。

こんな感じに、はじめの3匹は一番上で連射でOK。4匹目はぐねぐねするのでちょっと下で連射。

この高さで連射してれば大丈夫。で次はオパオパにY軸が一致すると突っ込んでくる習性があるので、それを利用して足場を作ります。

ということでラストの膳立て終了。あ、この青いラインはあたっても死なないので最後はしっかり下に押し付けて高さを調整しておきましょう。さてラストはX軸かY軸が一致すればオパオパの方に方向転換してくるのでそれを使って誘導します。まずさっきの最後の位置から下に行かないように気をつけて操作します。そして左に移動、追いかけてきたら上に移動、更に左に移動でこうなります。

あとはこのラインの下をくぐって誘導するわけですが、ここですり抜けバグが発生。オパオパは上に逃げられるのですが、敵はそのまま直進します。具体的にはこう。

そして敵は行き場を失って、

オパオパの方に来ようとしてうねうねしますが、来れずに消滅します。やった、終わった!これで終わらなかったらゲームオーバーになるところでしたよ。ということで

見た目と違ってストーリーもなにげにハードな内容なんですよね。お金の流れがおかしいからなにか企んでいるかもと調べたら、基地建設中で、潰してこいと言われて戦うお話。ちなみにこのまま2周目が始まりますが……お断りいたします! 難易度が上がっているわでやってられません。

ちなみにこのゲームが登場した1986年、私はまだ12歳ということで長崎の山の中で遊んでいた頃ですね。小学生の頃に行ったゲーセンには『ギャラガ’88』がおいてあったので87年以降なのは間違いないし、その頃はもうファンタジーゾーンはおいてませんでした。本作を見たのは大学の頃ですかね。旧作が並んでいたコーナーにあった気がします。その頃私は『レモンエンジェル』とかの脱衣麻雀か、『ストⅡ』などの対戦格闘しか遊んでませんでした。妙にうまい常連がやってたのを見ていただけなので、そんなに難しくないのだと思っていましたが……とんでもない! なんですかこの難易度。ドット単位の調整を求められたりとかよくあの人簡単そうにやってたなぁ……

とまあ、当時の思い出はさておき、本作は最初に紹介したとおり『PCエンジンmini』に収録されています。今遊ぶならminiが一番いいでしょうね。M2制作のニアアーケードなんてものも収録されているようです。元々のPCエンジンの『ファンタジーゾーン』は音がしょぼかったのを修正してあるそうですよ。っていうか、そこまで言われるSEにBGMってどんなだったんでしょうね。逆に興味がわきますね。

それではこのへんで。ではまた~

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