とんがりギャルゲー紀行 第99回:アマガミ ちょっとおまけ劇場

さて、時期を踏まえて何かしらクリスマスに関係あるゲームを紹介しましょうか。

アマガミ ちょっとおまけ劇場

『アマガミ』とは、あるトラウマを抱えて女の子へのアプローチをできずにいた高校2年の主人公が、クリスマスへ向けて彼女を作ろうと奮起するストーリーのギャルゲーです。

こう書くとまっとうな話に聞こえますが、主人公は暇があれば水泳部を覗く変態です。親切で優しい良いやつなんですけどね。本編での所業をいくつか挙げると、悪友である女子のヘソにキスしたり、二人羽織中に幼馴染の胸を掴んだり、憧れの先輩の膝裏を舐めて犬の気持ちを体験したり、裏表のない素敵な委員長に勝負パンツを持っているかを尋ねたり、学校に大量のお宝本を隠して堪能したりと好き放題しておりました。

『アマガミ』は 2009年発売なので、ちょうど今年が10周年だったんですね。(『ちょっとおまけ劇場』は2010~2011年)

本作はそのファンディスクのようなもので、『アマガミ』開発部と『TECH GIAN』編集部が組んで実現した『アマガミ』のスピンアウト企画によって生まれました。ゲームも雑誌もエンターブレインブランドの制作物であるため、組み合わせとしては意外でもないかな? 本作は『TECH GIAN』の付録として登場し、後にゲームのみでのダウンロード販売も実現しています。複数号にわたってEX1~6を配布していたはずですが、ここではまとめて紹介してしまいますね。

収録話は以下の通り。

【EX1】
『梨穂子のおまじない』
『ファミレスに願いを』
【EX2】
『紗江のドキドキ逃避行』
『Miss Santa & Mis Santa』
【EX3】
『Grown up!』
『我ら輝日東高校サンタ部!』
【EX4】
『逢の子守唄』
『響く想い 彼方へ』
【EX5】
『天下無敵の大貧民』
『6人サンタ』(隠しシナリオ)
【EX6】
『僕は漫画家』
『プレゼント フォー ユー』(隠しシナリオ)

エピソード選択画面。EX1~6までまとめて遊べます

さらに、スピンアウト企画の集大成として『アマガミGS(ジャイアニズムスペシャル)』も存在します。

『ちょっとおまけ劇場』はヒロイン6人それぞれとのエンディング後の話+隠しヒロインのエピソードのほか、本編では攻略できなかった塚原響や高橋先生との恋愛エピソードも収録。さらに、独り身のまま妹と仲良く過ごす話や修羅場寸前な話も楽しめます。大半の話に描き下ろしイベントCGが1~2枚用意されていますよ。

「ちょっと」おまけ劇場と言いつつ、本編同様のノリもしっかり楽しめるのが嬉しいところ。子供の扱いが苦手だという強面な先輩のために幼児や赤ちゃんへのなりきりも躊躇わないなど、変態紳士な主人公は本作でも健在です。

『アマガミ ちょっとおまけ劇場』における個人的に1番好きなエピソードは、主人公の部屋にサンタ(?)の仮装で侵入してきたヒロインたちが鉢合わせる『6人のサンタ』。本編ではありえないのですが、会話から察するに全ヒロインとスキBESTエンド(ヒロインとの関係が最も進んだ状態でのベストエンド)の条件を満たしている状態で繰り広げられるお話です。

最も優れたプレゼントを決めるためにサンタたちが持ち寄った物について語る流れなのですが、プレゼントの内容は主人公とヒロインのエピソード(ブランコ2人乗りとか二人羽織など)にちなんだ物であるため、各々がそれを選んだ理由を語ることで「私と彼との仲はこんなに進んでいるのよ」という自覚無自覚マウント合戦になってしまうわけです。同時に本編での主人公の変態行為が白日の下に晒されるということでもあります。なんて恐ろしい。作品が違えば刃傷沙汰もありえた状況です。しかしながら傍で見ている分には実に愉快なお話ですよ。とってもおすすめ。

雑誌付録は後々入手困難になっていくのが常ですが、本作の場合はダウンロード販売に対応しているため遊びやすいのがありがたいですね。『6人のサンタ』など、エピソードによっては他エピソードをクリアしていることが解放条件に設定されているため、できれば『ちょっとおまけ劇場』をコンプリートしてしまうことをおすすめします。

それでは今回はこの辺で。また次回もよろしくお願いします。

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