とんがりギャルゲー紀行 第93回:亜紀とつかさの不思議の壁

お久しぶりです。さて、本日もとんがったゲームを紹介していきますよ。

今回ご紹介するのは、ハッカーインターナショナルがファミリーコンピュータ ディスクシステム用にリリースした非公認ゲーム、

『亜紀とつかさの不思議の壁』(1988/ファミリーコンピュータ ディスクシステム)

任天堂をきちんと通している公認ゲームではないので、当然のように女の子の裸やお乳が見られます。やったね。

マニュアルによると、亜空間にあるシルバーミラーの壁に閉じ込められたセクシーなGALを救い出す――というストーリーのようです。閉じ込められるっていうと牢屋のようなイメージがあるんですが、壁の向こうって動けないんですかね? 一種の壁尻みたいなものなのかな。

あのGALはなぜ尻を出して待ってるの?

Tシャツの文字は、ハッカーインターナショナルの所在地が京都だったから……?

あのGALはなぜパンツを2枚履いてるの?

と、疑問は尽きません。ストーリーがなかったらまったく気にしなかったのですが、ストーリーがあるとそんな細かいところが気になって仕方ありません。しかしながらこういうゲームはエロけりゃ後はどうでもいいんです。忘れましょう。

ゲーム内容をざっくり説明するとクリア時にご褒美イラストが見られるブロック崩しなんですが、上下や左右に玉をポンポン飛ばす一般的なものとは違って、

プレイ中の画面。赤い球体を打ち返して壁を壊す。

奥の壁にボールを当てる、壁打ち型の疑似3Dブロック崩しなんです。なんだかスカッシュみたいですね。

ディスクシステムに3D描画機能はないのでこの仕様はちょっと無茶じゃないかなと思いましたが、プレイして見ると意外と跳ね返すタイミングや奥行きがしっかりわかる感じ。疑似3Dで奥行きを上手く表現しているゲームはいくつもありますが、こういうエッチな絵を目的としたゲームでしっかり作ってくると思っていなかったから見くびっていました。普通に遊べます。

ちなみに画面内にある照準みたいなやつが自機なので、これで赤いボールを打ち返します。

左右には色付きの四角いのがずーっと上下に動いていますが、これにボールを当てると当てた場所と同じ列のブロックが3つくらい壊せます。

他にも画面内をヒラヒラ飛んでる四角いのがありますが、これは照準みたいな自機から発射できるエネルギーで破壊できます。それで壁も壊してくれ。と思いましたが、壊せません。シルバーミラーの壁を壊せるのはボールだけ、という設定なのです。

プレイし始めた時はまずぱっと見でどうしたらいいのかわからず混乱しましたが、壁打ちブロック崩しってなんだか新鮮ですね。

でも、下から上に打つタイプなどの通常のブロック崩しとは違って、ボールの軌道上にあるブロックを一気に破壊したりはできないのが難点ですね。壁打ちだとボールが直撃した一点しか壊せないので、一気にボロボロ壊すとかはできないんです。

なので、ボールが思ったところに上手く当てられなくてやきもきする時間がすごく長い。しかもその途中でやられたりすると気力が削られますね。仕方がないので残機無限にする裏技を使って攻略しました。

完成したイラストはスタートボタンを押すまで好きなだけ見ていられます。

他の裏ワザにはステージセレクトしたり女の子の絵を最初から表示させる(ブロックを裏返すというか非表示にする)ものもあるのですが、ステージセレクトの裏ワザはやり方がよくわからなかったので普通に攻略しました。いや、残機は無限にしましたけども。

攻略をそっちのけにしてさっさとご褒美だけ見られる仕様はハッカーインターナショナルのゲームではお馴染みのものです。毎度思いますが、親切ですよね。

ちなみに残機無限の裏ワザを使用すると、何度でもミスできるのではなく、画面全体に当たり判定がついたみたいにボールが勝手にポンポン反射して動き続けます。放っておいたらクリアできないかなあと思って他の作業をしていたのですが、自機を動かさないとボールの軌道に変化があまりなくなるのでいつまでも終わりませんでした。もっとボールが協力的でもいいんじゃないかな、と理不尽な不満を抱きましたが、まあ普通にちゃんとやれって話ですよね。

途中から放っておいて10分経過した図。

なんだかやる気のない発言ばかりしていますが、1つのステージにかかる時間が長いのでどうしても飽きやすいんですよね。ゲーム自体は悪くないと思いますよ。

最後におまけとして画像をいくつか置いておきますね。

さて、それでは今回はこの辺で。また次回もよろしくお願いいたします。

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