とんがりギャルゲー紀行 第75回:クイズなないろDREAMS 虹色町の奇跡

さて、本日もとんがったゲームを紹介していきますよ。

前回は第73回だったのに今回第75回なのはどこかで数え間違いをしていたことに気づいたからです。確認と修正には手間がかかっちゃいそうなので今回から数字だけ合わせちゃいますね。好感度以外の数字はギャルゲー紀行的に気にしなくていいと思うんですよ、うん。

それではゲーム紹介に移りましょうか。今回ご紹介するのはアーケードでリリースされたゲームの、

コインを入れるたび白鳥由里の「ウフフフフ!」ってボイスが流れるの、なんか怖い

『クイズなないろDREAMS 虹色町の奇跡』

クイズと恋愛を掛け合わせた恋愛クイズゲームです。リリースは1996年、発売はカプコン。

魔法使いな女教師ロボ爺に養育されてるお嬢様幽霊娘地球防衛軍隊員などなどヒロインの設定が突飛なものが多いとんがった作品です。カプコンが恋愛ゲームを出すことは珍しいので、その点でも特徴的な作品といえますね。 当時は結構人気があったらしいので、知っている方は多いのかも?

ちなみにセガサターンとプレイステーション向けに移植されていますが、その際にヒロインの苗字と一部声優が変更されました。苗字に関しては、もともと製菓会社の名前をヒロインたちの苗字にしていたので、訴訟回避のために自粛した結果らしいです。「森永」「不二家」とかもじってすらいませんからね、まあちょっと怖くなる気持ちは分かります。

異世界の魔王を封印していたクリスタルの破片が7人のヒロインと同化してしまい、主人公がそれを取り戻すためになんとかするというお話です。クリスタルの破片はヒロインと心を通わせることで取り戻せるのですが、半年後には魔王が復活するのでそれまでになんとかしなくてはなりません。

ゲーム中は1日が1マスになっているスゴロクマップを進み、とにかくヒロインとの遭遇を狙ってルーレットを目押ししていきます。たまにルーレットが止まるタイミングをずらされるのが厄介ですが、めげずに頑張りましょう。正直ちょっと面倒ではありますが、コンシューマ版ではルーレットをオフにできるとのことなので楽にプレイするならそちらがいいかもしれませんね。ただ、コンシューマ版ではあるヒロインが乳を露出するシーンが修正されていたりするので一長一短といったところでしょうか。いや、つり合い的に一長と一短とは言えないですかね? だっておちちは見たいもの。

ヒロインがいるマスに止まると激突するモーションになります。スルーすると振り向いて名残惜しそうにしているヒロインが見られます

マップには途中分岐もあるので、ひたすら1マスずつ進む牛歩戦術で全員同時攻略するなんてことはできません。というか、「クリスタルを取り戻して!」と妖精さんに頼まれてはいますが、全部まるっと取り戻す必要はないんですよね。口説くのに失敗しても魔王とのクイズ勝負で勝つことはできるので。まあ、それだといいエンディングにはなりませんが……。なので、1人か2人くらいは攻略できるよう頑張っていきましょうね。ちなみに本作はクリア後にプレイヤーが好きなヒロインを選んでエンディングを見る形式なので、2人プレイだと一気に2人分のエンディングが見られます

ちなみに答えは②のタイガーシャーク
答えは③のミント

クイズ画面はこんな感じ。兵器に関するクイズって、分類がホビーで合ってるんですかね? クイズゲームって久しぶりにやったのですが、正直、アニメや漫画、ドラマから出題だと自分の世代が合わなくて大苦戦しちゃいました。

クイズゲームの何が問題かって、当時有名だったものから出題されることが多いから、世代が合わないとどうしてもわからないものも多くなってしまうところですよね。アニメや漫画だと『天空のエスカフローネ』『伝説巨神イデオン』『侍ジャイアンツ』などから、ドラマだと『太陽にほえろ!』『教師びんびん物語』などから出題され、あとは当時人気の女優のクイズとかもありました。が、個人的にはさっぱりわからないものばかり……。ミスしても正解が表示されるので、雑学を増やすつもりで失敗しながら覚えていくしかないですね。

出題ジャンルを選べるときは、文系・理系・社会・一般常識を選べば時事問題が少なくて済むかも? バイク・車からの出題とかだと90年代のレース結果とか「これこれこういう事故に遭ったのは誰?」とか聞かれるので、よっぽど詳しい人でもないと難しいかもですね。選べないときもあるので、まあそこは頑張りましょう。

ちなみにノルマ数のクイズに正解するとヒロインの好感度が上がります。正解率はエンディングの内容に影響するらしいので、金の力でゴリ押しするのはまずいようです。金の力を使って好感度が上がるのはヒロインじゃなくてカプコンとゲームセンターですかね?

知らんがな

そういえば、問題の中にはエッチなやつもありました。幅広いですねー。

ヒロインがいるマスに止まってノルマを達成すると、ヒロインとのストーリーが進行していきます。

あっさりラブラブになるかと思いきや会うたび病んでいくやつもいますが、最後はハッピーエンドになるので気にしない気にしない。

犬にあんぱんや骨をあげて喜ばせるとライフが増える

ヒロインがマップ上にいなくても施設が表示されたマスで遭遇できることもありますし、薬箱マスで妖精のクイズに正解するとライフカード(ミスすると減るライフ代わりのアイテム)がもらえたりとお得なことがあったりします。基本的に止まるとまずいマスはなく、プレイヤーに不利にはたらくのはクイズに不正解したときのみのようです。日曜のマスに止まって妖精のクイズに正解すると女の子の好感度を確認できます。スコアや好感度のボーナスももらえるので、うまく止まれそうなら止まっておくのがいいかも?

正解は①のさよなら。けど③のインパクトがすごいですね(作中で実際にあるセリフ)

悪の女幹部的な役どころのリンツ(上画像。魔王側のキャラクター)もルーレット次第で出現しますが(月末は強制で出現)、出会っただけで悪いことが起きるというわけではないので安心してください。毎度雌豹のポーズみたいな恰好で出現するので、目の保養くらいの感覚でいいでしょう。

好感度は進化になぞらえて段階ごとに評価され 、カーソルを合わせると「人類の夜明けがはじまるわ」「三葉虫レベルね。これからに期待」「前世代の王者。恐竜バンザイ。」「劇的進化! ほ乳類出現よ」「ホモサピエンス。やっと人間並みね」「ついに直立歩行。原始人レベルね」などと表現されます。誰かを個別選択するとその娘がその時点で主人公に抱く感想が聞けます。出会ってすらいない娘のものも聞けますが、ヒロインによっては「なんだそれ?」みたいな反応。「なんだ」って、人とすら認識されてないのがちょっと笑えます。

付き合ってすらいません

筆者がプレイしたときは東鳩真由美先生(コンシューマ版では小鳩真由美)を攻略しました。主人公の担任で、魔法の国からやってきた魔法使いです。魔法を使えるようになったばかりで魔法を使いたすぎてうずうずしており、だんだんダメな大人になっていきます。そもそも 「頼りない大人」 をコンセプトにしたキャラクターとのことなので、うん、設定どおりですね。

ヒロインは登場時に決まったボイスでしゃべるので、敵との勝負に乱入したときでも先生は明るく「こんにちは!」って言いながらやってきます。のん気か。

個別ストーリーを一通り終えたヒロインでもマップ上に出現しますが、そのマスに止まっても特別なイベントはなく、ただデートするだけになります。

最終決戦から1枚

イベントを最後まで進めておくと、最終決戦後の告白に成功します。フラグを立てていない娘に突貫しても普通にフラれるので注意。

こんな感じです。見た感じ、好感度やイベントの進行具合でお断りコメントも変化するのかも? 心折れるから確認しませんでしたが。

というわけで先生エンドです。

ギャルゲーの立ち絵って髪型も服もろくろく変わらないのが多いですから、ちょいちょい違う恰好が見られるのは嬉しく感じますね。

さて、『クイズなないろDREAMS 虹色町の奇跡』はいかがでしたでしょうか。当時人気があった作品なだけあって個人的にはなかなか楽しめました。もし興味があれば、基盤を探してみるなり、稼働しているゲームセンター(あるところにはあるかも?)を探してみるなり、コンシューマ版の中古を探すなりしてみてください。ゲームアーカイブスでも配信されているので、プレイできる環境であれば安価で楽に入手してプレイできますよ。コンシューマ版は乳が修正されてますけど。

それではこの辺で。また次回もよろしくお願いします。

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