ゲーセン店員の懐古主義で行こう 第73回:バーニングライバル

 お早うございます、こんにちわ、こんばんわ。稲波でございます。最近kenshiでMODを入れて無茶苦茶やっていたところ、キャラクターの筋力が上がりすぎ、それに合わせて体型が変化、バイアランが量産されました。ボディビルのようにマッチョに慣ればよかったのですが、どういう理由でこうなるのかという体型に。横幅だけでも普通のキャラの4人分くらいありまして、でかいわ見た目が悪いわで解雇したい衝動に駆られましたが、スキルレベルも高いんですよねぇ……というわけでものすごい体型をしたキャラクターが私のkenshiの拠点を走り回っております。見た目って大事ですね。普通って重要です。といったところで、今回はこのゲームをご紹介。

バーニングライバル

バーニングライバル

 この作品はセガのAM2研が制作したオーソドックスな格闘ゲームです。AM2研ですが鈴木遊氏は関わっていない模様。変わっているところといえば、アニメ調であることぐらいでしょうか。操作は8方向レバー+6ボタンと、とっても普通。正直セガらしいとんがった部分は一切なく、至って普通。その御蔭で、見事に埋もれてすぐに消えていったという残念なゲームであります。

 さて、登場するキャラクターですが、まずは主人公であろう空手家アーノルド。

 うっかり師匠を殺してしまったという、なんでこんな設定にしたのかさっぱりわからないキャラクター。後悔から修行の旅に出ているというのも疑問。普通だったら拳を封印ではないかな?

 次に名うてのストリートファイター 、クレイズ。

 動機としてもとても普通。特にコメントはないかなと。

 次はムエタイ選手でキックボクシングのチャンピオン、ジャクスン。

 ただの壊し屋。ものすごいスピードでパンチやキックを撃ち込んでくる。このゲームはガードさせても点数が入るため、スコアアタックするならこのキャラ一択。まあそんなことより、このキャラの大きな特徴は声が『龍が如く』を作った名越稔洋ということですね。

 次は覆面レスラーのサンタナ。

  妹の治療費を稼ぐためという、よくある設定。トペ系の技を使う身軽なプロレスラーなのも格ゲーでは普通。

 次に鎧武者のシンゲン。

 さっぱりわからないキャラなんですが、こいつが一番のチートキャラ。投げ範囲が以上に広く、投げだけで勝ち抜けるほど。居合斬りなんて技もありますが、通常投げだけでOKとひどいバランスブレイカー。

 次に中国人のミスター陳。

 うん、普通。見た目や喋り方のイメージはサイボーグ007の張々湖のような印象。ステロタイプの中華の料理人ですね。目的も店を大きくとよくあるやつですね。

 そして次は、くのいちの飛鳥。

 この動機だけを見るとDOAの霞のようですが、こいつ抜け忍を追いかけているだけなんですよね。技を知っている兄を放置できないという理由で旅をしています。別に殺すつもりはなく、連れて帰るつもりのようです。大会は……まあ兄が参加してるかもと思ったようです。オチから言うと大外れなんですが。

 最後に、元アメフト選手にして闇世界の用心棒という無茶のある設定のビル。

 闇世界の用心棒をやっているというのなら、まともな防具ぐらい用意できると思うんですけど、アメフトの防具を装備して参戦。防弾チョッキに黒いスーツとかで出たほうがそれっぽいと思うのですが…… このキャラの特徴は、声が光吉猛修ということでしょうか。

 というわけで全キャラの紹介を終え、ゲーム自体の紹介をしていきましょう。まずゲーム画面ですが、

 一番上のゲージはタイム。数字ではなくバーで表示しているのはこのゲームくらいな気がします。その下の短いゲージ、実はこれ体力ゲージであります。正直言ってピンとこない配置です。実際プレイしていても残り体力を確認しようとしてタイムを見たりしていました。慣れたらちゃんと体力ゲージ見てましたけど。超必殺技なんてものはありません。まあこれは時代的なものですね。そしてこのゲーム、

こんな感じで全キャラとの総当たりであります、同キャラ戦は最後。倒した相手はシルエットになり、

 こうなるわけです。そして、同キャラ戦に勝利するとラスボスが登場。その名も、

SHINGEN

上の画像の左側に並んでいるグレースケールの画像は倒した相手です。その一番下にはシンゲンの画像が。そう、シンゲンとは二回戦うことになります。なお、ボスとして登場するシンゲンも普通に登場するシンゲンも性能に差はありません。

 そして次に、キャラ紹介でも書いたシンゲンのバランスブレイカーぶりですが、飛び込んてくる敵すら通常投げで投げます。距離さえ近づけば問答無用です。ひどいときは、強パンチを当ててから投げられます。もしかしたら、ラスボスとしての性能なのかもしれません。なおその通常投げですが、

 と言った感じで、画像を見たらわかると思うのですが相手より先に立ち上がっています。その後、ちょっと別キャラの画像ですが、

 このように相手が立ち上がる頃にはもう動けます。さらに、敵は立ち上がった後振り返るモーションがあり、そこにレバー入れ強攻撃を合わせると、死ぬまで投げられるという……

 という感じで、シンゲンを使って1回投げることができればラスボスまで楽勝です。他のキャラはここまでひどくはないんですけどね。なお、シンゲン使用時は同キャラ戦、ボスとシンゲン2連戦であります。ものすごい脱力感。というわけで、正直言って消えるべくして消えてしまったゲームという印象です。セガらしくない、あまりにも普通のゲームの紹介でありました。とはいえ、普通なだけでゲームとしてダメということではありませんのであしからず。操作性も悪いわけではないし十分遊べる代物でありますので、見かけた際は一度プレイしてみて、あまりのシンゲンの理不尽さを体験してみてください。それではこのへんで。ではまた~

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