とんがりギャルゲー紀行 第40回:ひしょ×ひしょ

暑さが厳しいこの頃、いかがお過ごしでしょうか。本日は納涼のために、恐ろしいとんがりゲームをご紹介します。

本日紹介するのは『ひしょ×ひしょ』

後継者候補として選ばれた主人公が秘書たちとにゃんにゃんする美少女ゲームです。ライバルと実力を競うという設定はありますが基本的にモブの存在感はなく、主人公と美人秘書たちが豪華別荘で平和に過ごす生活がメインとなります。

ここまでの説明だとごく普通のゲームに思えますが、実はとてもとんがったものを持っていた作品でもあるのです。

百聞は一見に如かずということで、まずは↓の画像をご覧ください。

おわかりいただけただろうか……。

実はこの作品は、未完成のまま発売されてしまったタイトルなんです。上の画像はヒロインが主人公にフ○ラしてくれるシーンを立ち絵で無理やり表現したものです。生首がエロいことしているようにしか見えないことから生首フ○ラなどと言われました。こわいですねー。

しかもこれ、ゲームの発売後に配布された修正パッチを当てた状態なんですよね。これでも修正された結果なのです。

ちなみに未修正だと下の画像のとおりになります。

ごらんの有様だよ

大半のシーンが真っ暗な状態で発売されたことで話題になった『魔法少女アイ参』を彷彿とさせますね(現在はほぼ修正済です)。ユーザーたちにおいおいとツッコまれ、修正パッチが配布されたことで暗闇が晴れたかと思いきや更なる闇が現れたという……。なんて恐ろしい。『魔法少女アイ参』と似た状態から生首フ○ラに変更されたことで、一部の人々からは「ごらんの生首だよ」と揶揄されたとか。ちなみに画像だけでなく、回想モード(エッチなシーンだけ見るモード)などが見られないといったシステム面での問題も散見されました。

本作はこのサイトの主である前田尋之氏に以前教えてもらったものなのですが、はじめて生首フ○ラのシーンを見せられた時は思わず笑って「舐めてんのか」と口に出してしまいました。ですが「舐めてんのか」という疑問形は正しくないですね。フ○ラしているところですので間違いなく舐めてはいます

ただ、恐らくメーカー側は納期だとか社員の給料だとかに追われてどうにもならず苦肉の策でリリースしたのでしょうから、メーカーがユーザーを舐めていたのかというとそうとは言いきれないんじゃないかなーとは思います。作品を楽しみに待っていたユーザーとしてはたまったものではなかったでしょうし、商業作品としてもやってはいけないことですが。

とまあここまで本作の悪いところばかり取り上げましたが、この生首問題は現在解決しています。生首パッチと言われた修正パッチが現れたしばらく後に、完全版(?)と思われるバージョンの修正パッチが新たに配布されたのです。なので美人秘書たちのエッチなシーンや個別ルートはちゃんと問題なく見られるようになっていますよー。

件の生首シーンにもきちんとイベントCGが適用されています。モザイク付きの画像はここに置けないので画像を半分くらいぶった切ってしまっていますがご了承ください。皮肉なことに、とんがりギャルゲー紀行的には生首フ○ラの方が載せやすい……。

個人的には、ヒロインの眼鏡着脱機能が搭載されている点にも注目してほしいですね。やはり秘書という知的な属性には眼鏡がつきものということで、オプションで着脱可能になっています。それほど珍しいシステムではありませんが、あると嬉しい要素なのは事実でしょう。着脱状況はちゃんとイベントCGにも反映されます。

グラフィックも悪くないですし、修正パッチを当てさえすればちゃんと遊べる作品になっています。こうなる前に評判が落ちまくってしまったので中古価格が下落していますから、興味がある方は気軽に遊んでみるといいでしょう。

ちなみに現在は最新のパッチのみ配布されているので、「生首フ○ラシーンを自分で見たい!」と思っても古い修正パッチは見つからない状況になっています。なので「変なゲームを遊びたいんだ!」という奇特な方の欲求は、本作ではもう満たせなくなっていますのでご注意ください。本作はもう変なゲームではないのです。どちらかというと「いいよね秘書。秘書ってのはエロいことをされるために存在してるよね」という秘書に対する真っ当(?)な欲望を抱いている方に向いていると思います。どうでもいいことですが、「消えた生首」というとサスペンス感溢れる響きがしますね。

それでは今回はこの辺で。また次回もよろしくお願いします。

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