ゲーセン店員の懐古主義で行こう 第37回:サイキックフォース

 お早うございます、こんにちわ、こんばんわ。稲波でございます。
 気温が下がりません! いや、少しは下がっているのですが、体感温度がね……汗だくですよ。美人さんなら需要もあろうが、こちとら太ったおっさんです。最近気力の衰えも著しく、連続でゲームをするだけの気力が持ちません。いや『NEWガンダムブレイカー』がうんざりするだけか。『Skyrim』はぶっ続けでできるし。『NEWガンダムブレイカー』は、さっさとアップデートをして良ゲーにできなければ棚の肥やしですかね。どこまで良くなるかは、考えた新しいシステムをどれだけ殺せるかにかかっています。ムリだろうなぁ……もっと縦横無尽に暴れまわりたい、そんな事を考えながらプレイしています。そんなわけで思い出したのがこちら。


サイキックフォース

「EX」でも「2012」でもありません。最初のサイキックフォースであります。格闘ゲームというよりは、対戦シューティングという感じのゲームでした。ゲーム自体も目新しく好評だったのですが。それよりも人気を集めたのはキャラクターの絵とストーリーでしょう。キャラクターイラストは「機甲戦記ドラグナー」などでキャラクターデザインを担当した大貫健一氏が手がけ、美形キャラがずらりと並び、二人ほどおっさんが。そしてキャストがまた良かったと記憶しています。私らしくなく女性キャラを使わず、迷いなくウォン使いになりました。怪しいキャラ大好き。ただ、キースの使い方がわかっていれば間違いなくキースでした。「超人ロック」みたいだったので。

 せっかくなので設定込みで紹介していきましょう(設定はWiki丸写しです、ごめんなさい)

 
バーン・グリフィス(Burn Griffith)声:真殿光昭
 炎を操るサイキッカーで、本作のストーリーの中核となる人物。アメリカ合衆国出身の高校生。世界を恐怖させている超能力集団「ノア」の総帥が、3年前に行方不明となった親友キースであることを知り、親友の暴走を止めるべく戦いを挑む。絵に描いたような熱血漢で、鳥のとさかを思わせる前髪がトレードマーク。

 
ウェンディー・ライアン(Wendy Ryan)声:白石文子
 風を操るサイキッカー。オーストラリア出身の少女。生き別れとなった姉のクリスを探すうちに、クリスの所属する研究所が「ノア」内部にあることを突き止める。バーンと出会ったのちは「ノア」と敵対する側に立つ。思い込みが激しく行動第一主義の側面あり。

 
エミリオ・ミハイロフ(Emilio Michaelov)声:高山みなみ
 光を操るサイキッカー。ロシア出身の中性的な風貌の少年。自らの超能力が原因で両親に殺害されかけ、その際「身を守るために無意識に使った」超能力により街を壊滅させてしまう。その後は放浪の身となり「ノア」からも接触を受けるが、最終的にはバーンとともに「ノア」と敵対する側に立つ。その背中には鮮やかな光の羽根が輝いている。

 
ソニア(Sonia)声:白石文子
 電撃を操るサイキッカー。ウォンの研究所で作成された人工生命体で、研究者だったウェンディーの姉・クリスの精神が使われていることがウォンの口から確認されるが、研究中に起きた事故の詳細は明らかになっていない。超能力集団「ノア」への忠誠心を刷り込まれているが、その忠誠心は徐々に「ノア」総帥・キースへの愛に変わってゆく。

 
ブラド・キルステン(Brad Kirsten)声:中尾隆聖
 重力を操るサイキッカー。温厚な性格と極めて残忍な性格を併せ持つ多重人格者のドイツ人。超能力集団「ノア」に参加した折、総帥・キースによって殺人衝動を抑えるテレパシー療法を施されるが、戦闘と破壊が日常化していく中で、その衝動は自身でも、またキースのテレパシーによっても抑えることができなくなってゆく。

 
六道玄真(Genma Rikudou)声:秋元羊介
「影高野」と呼ばれる宗派に属する退魔師で、密教由来の呪術を駆使する。彼の術は本来は魔物(および魔物にとりつかれた人物)に向けておこなわれるものだが、サイキッカーの存在を魔物に並ぶ脅威とみなした影高野の指示により、玄真たち退魔師は「人の世のために」サイキッカーを攻撃する。

 
ゲイツ・オルトマン(Gates Oltman)声:津久井教生
 アメリカ軍所有の対サイキッカー用サイボーグ第1号。ゲイツ・オルトマンとは身体を提供した男性の名前で、妻子をサイキッカーに殺された復讐のため、自ら志願して改造を受けた。人間の脳は生き残っているが、ボディはほぼすべてメカに換装されている。最優先命令「サイキッカーの消去」にもとづいてサイキッカーを攻撃する。

 
リチャード・ウォン(Richard Wong)声:真殿光昭
 時間を操るサイキッカー。香港の貿易会社の前社長の私生児で、幼い頃から一族に虐げられてきた。しかし彼は持ち前の明晰な頭脳と超能力を駆使し、ついには一族ことごとく蹴落として会社を乗っ取るまでに至る。その強大な経済力と社会への影響力を生かし、超能力集団「ノア」を利用して世界の覇権を奪い取ることを画策する。

 
キース・エヴァンス(Keith Evans)声:津久井教生
 氷を操るサイキッカー。イギリス出身の青年。バーンの親友であったが、ある日突然に姿を消す。その後は超能力を研究するためのサンプルとして人体実験を強要されていたが、他のサンプル達と協力して反乱を起こし、ただ一人だけ生き残って脱出を果たした。その後の逃亡・潜伏中にリチャード・ウォンと接触。彼の協力のもと、超能力集団「ノア」総帥としてサイキッカーたちを統率する。

 残念ながらゲーム中にこの設定を利用したセリフや掛け合いはないんですけどね。そして世界設定は、

 21世紀、サイキッカー(=超能力者)の力を恐れた人類社会は、彼らを一方的に管理しようとしていた。しかし、サイキッカーは自分たちの自由と安全を勝ち取るべく超能力集団「ノア」を組織する。だが、自分たちを「人類より優れている」と信じて疑わないサイキッカーの自負心は組織を徐々に自己変質させていき、西暦2010年、ついに「ノア」はサイキッカーによる理想郷を創るべく暴走を始めてしまう。(Wikiより)

 という「どこのアメコミ?」という感じの設定です。そして、このゲームの最大の特徴は、フィールドが空中であること。超能力者ですからね、みんな空を飛べます。対戦シーンはこんな感じになっています。

 

 この独特の見た目に合わせて、コマンド入力も独特です。レバー入力が「←・→」の場合「↑・↓」でも「↓・↑」でもOK。方向は自由になります。格ゲーに慣れていると意外とこれがうまくいかないんですけどね。斜めでも成立するんですが、正確に入らなくてコマンドが成立しないなんてよくあります。しかし、このゲームから始めた女性陣はしっかりとコマンドを成立させていました。そうそう、このゲーム男性客よりも女性客へのウケがよく、女性客が倍増どころではなかったのを覚えています。どの店にいっても男:女=2:8ぐらいだったと思います。そのため、あまりゲームセンターに来る客層ではなくあまりインカムが上がらなかったそう。ちなみに私が働いていたタイトーでは大人気商品でインカムもあがっていました。

 のちに登場した『サイキックフォース2012』では体力ゲージとサイコゲージが繋がり、体力が減るとサイコゲージが増える仕様になりました。サイコゲージが100%を超えることを利用して使用できる超必殺技のような技が追加されていました。その為始まった途端自分の体力をサイコゲージに変換して闘うなんて手も良く使われてましたね。問題といえば基盤が貧弱で、ちょくちょくグラフィックボードの「Voodoo」(型番は覚えてません)がよく昇天していました。
 ちなみにこの「2012」のシステムを使用した家庭用ゲーム『TVanimation X~運命の選択~』が登場、技などの使い回しは(大量に)あったもののファン向けゲームとしては十分なクオリティであったのを覚えています。『サイキックフォース』を求めて買うと痛い目を見ますが(笑)


 この通り、ガワを変えた「サイキックフォース」です。

 まあ『サイキックフォース』がやりたいなら『サイキックフォース』を買えということで。『パズル大戦』とかいうパズルボブルもありますので、アクションが苦手という人も『サイキックフォース』の世界に触れることはできますよ。それにしても、今の技術で作られた新しい『サイキックフォース』が遊びたいなぁ。ポリゴンモデルを置き換えるだけでもいいんですが……タイトーさん、どうでしょうかね。
 それではこのへんで。ではまた~

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