ゲーセン店員の懐古主義で行こう 第34回:嗚呼栄光の甲子園

 お早うございます、こんにちわ、こんばんわ。稲波でございます。
「E3」も終了しましたね。直前に株価が落ちた任天堂は力が入っていることがわかる発表で、Switchユーザーは大変安心したのではないでしょうか。個人的には『NEOGEO mini』が気になったのですが、実物が出たら買うかと言われると…… 操作しにくいというのは背面USBにコントローラーを繋げば解消できるのですが、収録タイトルに『風雲スーパータッグバトル』が入っているくせに『わくわく7』が収録されていないなど個人的に納得がいかない部分が多いのです。『ギャラクシーファイト』とかも収録されていないので権利の問題かとは思うのですが、残念ながらそのせいで買う気がなくなったのも事実。『KOF』シリーズばっかり入っていてもねぇ……
 あと前回言っていた「日本では出ないであろう、面白そうな新作」に関しては、『Skull and Bones The Hunting Grounds』なんかがいい雰囲気だなと。タイトルから分かる通り海賊がテーマの作品。動画からわかったことだけですが、自分の船を強化しながら進めていくオープンワールドの作品のようです。日本で出るのが一番いいんですが……今の所その話はないのかな?
 それではそろそろ、今回のゲームに参りましょう。今回はこのタイトル。


嗚呼栄光の甲子園

 タイトルからも分かる通り、甲子園を舞台にしたゲームです。そして「栄光の甲子園」なんて言い回しが出てくるのは高校野球ぐらいなもので。ということで高校野球が題材となっております。しかし、そこはタイトー。何を考えてこんなゲームを作ったのかわからない、ぶっ飛んだ内容となっております。その全ての引き金となった「根性ボタン」。パンフレットによると、

「キョービの若いモンは根性が足らん」というジーサンの専売特許的説教も、新兵器「根性ボタン」の開発により、高校球児にとっては不要のものとなった。

 という、無茶苦茶な設定により登場したことになっている。この「根性ボタン」、押している間キャラクターの顔グラフィックの背景が


こうなります。根性といえば炎。

 使いたくなくなったら「根性ボタン」から指を離せばOK。このままバットを振った場合、大回転打法(と言っていいかな?)をします。それがコレ。

 コレをやっておきながら外した場合に、照れ隠しなのか色々なリアクションを行います。コレを見るだけでもなかなか楽しい。例に上げているデブキャラ高野くんは

 そのまま地面に埋まってしまう。他にも


 白鳥の湖


 ポージング!(筋肉、筋肉!!)

 とまあいろいろとある模様。なお、殆どの選手は目を回して倒れるだけです。この根性ボタン、当然守備側にも使えます。ピッチャーの投球時に使用していると、足を大きく振りあげ……


キランッ!!

 というエフェクトのあと、豪速球を投げることができます。いろんなポーズがあるようですが、どれも魔球ではありません。そこはちょっと残念なところでしょうか。しかし、普通の投球がレバーでグネグネと曲がることを考えると、魔球なんぞ必要ないという判断なのかも。スローボールを投げるとレバー入力で本当に蛇行しますからね。しかもそのほうが打たれにくいという……
 ちなみにこの豪速球、バントでホームランにされました。ホームランが入ったときは応援席の様子が表示されます、こんな感じに。

 応援席じゃなくて、マネージャーの場合もあります。

 なお、久しぶりのプレイは、

 ベストエイト止まりでした(ゲーム的に初戦敗退)。
 このゲーム、ホームランになりやすい気がします。球場的な問題かな?

 このゲームがオススメな点は、守備が捕球するまでは自動でやってくれる点でしょう。おかげで初心者にも大変優しい。ただ、やってくれるのはボールを取るところまでなので、その後一塁に送球とかは自分でやる必要があります。それを忘れてアウトにできる走者をぼーっと見送ったりしてしまうのが今回の敗因でしょうか。まあコレは私だけだと思いますが。

 紹介しておいてなんですが、タイトーらしい方向性を間違ったゲームでありますね。発売された1991年当時の人気はどうだったんでしょう? 残念ながら私以外プレイした人見てませんし、私も一回だけでしたしね。その後、アーケードで見かけたことはなく、というかあまりゲームセンターに行くことがなくなったので、さっぱりわかりません。私が働いていた店でも理財ボードで入ってくることは一切ありませんでしたし。たぶん、ダメだったんだろうな。実にタイトーらしい。それだけレアということなので、見つけた際はプレイをおすすめします。ただ、3イニングごとに100円かかるので、最後までやると最短で300円、ベストエイトから優勝までやるなら900円かかってしまいます。コレも人気のない理由だろうな……

 そんな本作、なぜか2005年に『タイトーメモリーズ 上巻』に収録され、コンシューマへ移植されることに。なんで移植したのか大変疑問ではありますが、遊ぶことはできますよということで。ネットで検索したら「何だこのクソゲーは」といった意見が大半。

 否定できねぇ!

 あ、そうそう、全然関係ないんですがE3動画を探しているときに懐かしいものを見つけましたよ? 大変良くできているので一度ご覧あれ。


Dead Fantasy(1~6)

 続きもあるようです。どう決着がつくのか、私も楽しみです。というか、終わっているんだろうか?
 それではこのへんで。ではまた~

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