パンフレットで見るアーケード探訪：ブランディア

　知る人ぞ知る武器を使用した対戦格闘ゲーム。元々は『黄金の城』の2作目として開発された本作は、見た目や上・中・下段の攻撃など『黄金の城』を引き継いでおり、わかる人間が見れば納得する作品である。全世界を侵略し、全ての黄金を我がものとした男を倒すため、各国の強者たちが黄金城をめざす。キャラクターはエルフのJURENE以外は全員盾と鎧を装備しており、鎧を剥がないとダメージが通らない。操作は8方向レバーと、剣による上・中・下段攻撃に3つのボタンを使用し、防御も上・中・下段を使い分ける必要がある。

『ストリートファイターⅡ』の翌年に発売されたことを考えれば十分な出来であると思うのだが、ゲームの見た目が地味であったことや、キャラクターはよくあるファンタジーのキャラクターであり個性に乏しく魅力に欠けるという問題もあり人気は出なかった。作り込みも甘く、見た目が同じなのに上・中・下段と判定の違う突進技などプレイに問題が出るものもあった。作中に日本語表記が一切ないことも不人気に拍車をかけたのだろう。そういうこともあり、あまり人の目に触れることもなく消えていってしまった。ただ、一部コアなファンが存在しているのも事実である。コンシューマへの移植はなく、FM TOWNS版が存在するだけである。なおFM TOWNS版はストーリーなどは日本語表記となっている。

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