とんがりギャルゲー紀行 第22回:扉の向こうは

本日もとがったゲームを紹介していきます。

今回紹介するのはWindows向けの作品『扉の向こうは』。小滝奈村という小さな田舎の村を探索する謎解きアドベンチャーゲームです。

レーベルはDOLLHOUSE。

ちょっと画像を見ただけで伝わることでしょう。
この溢れんばかりの地雷臭が……!

マニュアルもすごいですよ。

このゲームでは伏字を使わない代わりに架空の方言で隠語を表現していたり、恐らく画力の問題で主人公やヒロインが幼い見た目をしていることを村の特徴だと言い張って誤魔化しています。
まあそれはちょっとだけ面白いからいいのですが、村の民謡の歌詞が書いてあるのはなんなのでしょうね……。本作は謎解きアドベンチャーなので、初めてこのマニュアルを見た時は何か意味があるのかとうっかり真面目に歌詞を読んでしまいました。でもよく見たら下に「ゲームの謎解きにはまったく関係ありません」と書いてあるんですよね。いったい何の意図があってこんなわけのわからないものを用意したのか。作品最大の謎ですが、解明されることはありません。

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さて、ストーリーは以下のとおり。

主人公、久保田ゆうはバイトしながら専門学校に通う、ごく普通の男の子だ。
つきあって1ヵ月の彼女、斉藤うめとやっとHすることができた。
いままで頑なに拒んでいた彼女にたずねると、最近かわったものを拾ったという。
三日月の形をした七色の輝くクリスタル状の物体だ。どうやらそれが関係しているらしい。
同じような物体がもっとないかと村の中を探してみると、妖しい尼に変貌した同窓生とか、
村に不釣り合いの身なりをした不思議な紳士などが居て、何か様子がおかしい。
不思議な物体を見つけては、かねてから可愛いと思っていた女の子たちとHをする主人公。
しかし、事態は思わぬ方向に発展していく。

ちょっと長いあらすじですが、要するに「彼女が持っていたクリスタルのおかげでエッチできたから、もっと見つけて色んな娘とエロいことしよう!」というスケベ心で田舎の村を探索するというお話です。ひっどい動機ですね。
彼女がいるのに他の女の子とエッチすることについて葛藤はなく、本当にエロいことができればそれでいいというノリです。
恋人のうめちゃんは一度エッチしたらもう出てこないので、修羅場もなくて安心安全。
というかうめちゃんは物語開始時点で主人公の恋人、しかも初エッチの相手だというのにプロローグに出てきてそれっきりという扱いなんですよね。

貴重なうめちゃん登場シーン。なにやら後ろのサボテンが権利的に危なそうな形をしていますね……。

エッチが済むとうめちゃんは用事があるといって出かけてしまい、以降まったく姿を見せません。一応、エンディングでも名前だけは出るんですが、主人公の「うーん、なんとなく会わなくなっちゃったんだ」の一言で終わります。
他のヒロインにもクリスタルを持っていった時だけなぜか発情しだしてヤラせてくれますが、その後は主人公にベタついてくることもないです。
主人公のことを好きだと言ってくれる娘もいるんですが、どうもドライですね。
最終的に、主人公はパッケージを飾るヒロインーーとめ、ぎん、たづと結ばれるエンディングを迎えることはありません。一発ヤるだけです。可愛いふりしてすごいゲームだ……。そしてヒロインの名前がやたらとしわしわしているのは何故なんだ……。

ちなみに真ヒロインは↓こいつです。

嘘だろと言いたくなるかもしれませんが、本当です。

真ヒロインであるとめちゃんは趣味でこんな姿をしているのではなく、操られておかしくなっています。元々は窓がどうとかいう教会の娘だったのが、変なクリスタルの影響で聖なる果実(りんごのこと)教なる邪教に走ってしまい、サリーちゃんパパみたいな頭になっているのです。

窓と聖なる果実(りんご)という言い方で濁していますが、要はWind〇wsとAppl〇ですね。ふたつの宗教は相反するもののようで、洗脳騒動はWind〇wsとAppl〇の代理戦争である様子。
『扉の向こうは』の世界の基準でいうとAppl〇信者は邪教徒なんですね……。
もうちょっと詳しく話の流れを書こうかと思ったのですが、この真相が明らかになる辺りの細かい話は省略しちゃいますね。きちんとプレイしていても頭に「!?」か「?」が浮かぶような内容ですので。

取りあえずとめちゃんを邪教の洗脳から救い出すとハッピーエンドなのですが、「別に助けようとしたわけじゃないのになんとなく解決した」という軽~い感じなのがなんともしまらない……。

邪教の儀式(?)に必要なアイテムを持ってくるようお遣いを頼まれ、要求と違うものを渡したら大爆発して洗脳が解けました。

すみません、これ以上わかりやすく説明する言い方が思い浮かびません……。

洗脳を解くととめちゃんと結婚してエンディングになります。ファッションセンスは元々アレだったようですね。

ああ、そうそう。とめちゃん以外に個別エンディングがある相手が1人いるのを忘れていました。

ですが。(画像はこのサイト的にまずそうなので省略しました)

彼はパッケージヒロインたちにはない積極性の持ち主で、主人公の顔を見るだけで嬉しそうに寄ってきます。クリスタルなしでも発情しまくりです。
ちなみにゲーム終盤でこいつに遭遇すると強制的にこいつとのエンディングになってしまいます。ほんとになんなんだこのゲームは……。

ツッコミどころしかないゲームなのでうまく説明できたか怪しいところではありますが、今回はこの辺で許してください。
もっと詳しい内容を知りたいと思ったのなら、ぜひ購入して遊んでみるといいですよ。ゲームはCD1枚です(インストールも不要です)ので、1時間くらいでクリアできます。

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