ゲーセン店員の懐古主義で行こう 第21回:マクロスⅡ

 お早うございます、こんにちわ、こんばんわ。稲波でございます。
 「北斗が如く」を買ってから、なんとなく「フォールアウト4」に戻ったりしています。そのせいで「北斗が如く」はいつ終わるかわからなくなってきました。っていうか「フォールアウト4」なんであんなに飽きないんでしょう。もうプレイ時間は軽く1000時間は超えていますし。同じようにもっと自由に動ければいいんですけどねぇ。日本のゲームってイベント進むと街から出してくれなくなったりしますし。あれ、なんかがっかりするんですよね。そんな近況でございます。
 さて、それはさておき、今回ご紹介するのはこちら。


マクロスⅡ

 ええ、ちょいと前にちょっとだけ書いたゲームでございます。ゲームの前に原作となったマクロスⅡをご紹介。

 地球人とゼントラーディ軍ボドル基幹艦隊との決戦後、和解した地球人とゼントラーディ人は共存の道を歩み始めた。それからも地球は幾度と無く異星人の脅威にさらされたが、そのたびに可変戦闘機と歌の力で切り抜けてきた。そして、80年の月日が流れた。
 2090年代。太陽系の木星軌道上へ、異星人とおぼしき未確認艦隊がデフォールドする。地球統合軍は敵をはぐれゼントラーディ艦隊と認識し、歌によるカルチャーショックを与えるべく「オペレーションミンメイ(「ミンメイディフェンス」)で迎え撃つ。それは序盤こそ効果を発揮するが、途中から敵艦隊も歌を発したことによって形勢は逆転していく。まもなく、激しさを増した敵の攻撃によってミンメイディフェンスを崩された統合軍は敗北する。
 その戦場を取材中だったテレビレポーターの神崎ヒビキは、統合軍の攻撃によって轟沈寸前だった敵艦内から歌巫女のイシュタルを救出し、地球へ連れて帰る。また、ヒビキは戦場の記録映像も持ち帰るが検閲に遭い、統合軍が勝利したかのように報道される。その後、イシュタルは地球の郊外にそびえ立つマクロスのことを伝説に残るアルスの船ではないかと考え、ヒビキは敵艦に捕らわれた際に新たな敵のマルドゥーク軍が戦いの歌によってゼントラーディ兵を服従させてきたことを知る。敵艦から逃れたヒビキが統合軍の女性パイロットのシルビー・ジーナとともに奔走する一方、地球の文化に触れたイシュタルは戦いを止めるべく、戦場へ愛の歌を捧げる。以上、Wikiより。

 正式なタイトルは「超時空要塞マクロスⅡ -LOVERS AGAIN-」と言う名前ですが、何がAGAINなのか、内容を見ても理解できません。愛の歌再びってことかな? 戦場をうろちょろしていたヒビキは、イシュタルさらってくるは、勝手に地球に連れてきて引き回すわとやりたい放題。挙げ句最後はイシュタルは帰っていき、離れ離れにという内容なんですが、それを見た私の感想は、

マクロスの世界で「ローマの休日」をやっただけじゃないか!

 というものでした。真実の口とか、完全に一緒なんですよ。そんなわけで、黒歴史になるのもやむなしです。最後の戦闘で戦艦のマクロスがブリッジ残して全損するなど、問題も多いんですよね。これのせいで、年表ではマクロスの最終作扱いです。そして、そんなタイトルを原作にした本作も、ほとんど売れることもなく、すぐに消えていった残念なタイトルです。ゲーム自体は悪くないんですけどね。というわけで、本作の特徴をご紹介。


『ゲーメスト』協力作品

 開発に『ゲーメスト』が協力しており、『ゲーメスト』誌上でスコアアタックコンテストをやっていました。本来シューティングの攻略をメインにやっていた雑誌ですから、おかしいことはなにもないわけです。ただ、『ゲーメスト』が噛むと難易度が上がるんじゃないかとビクビクしたのも事実。


実際にはそんな事はありませんでしたけどね。

 ちゃんと難易度選択があり、腕に合わせて選択できます。また、追っかけているストーリーも難易度順になっています。ストーリーが語られることはありませんが。そして、このゲームの最大の特徴。


一定のスコアがノルマになっている。

 クリアするには一定のスコアを取る必要があります。当たり前ですが時間制限があります。ただし、残機という概念はなく、時間内ならいくらでも復活が可能。パワーアップしていればパワーダウン、ドノーマルだと撃墜されます。このパワーダウンが痛すぎる仕様です。点数が稼げなくなりますからね。個人的には、ガウォーク形態が稼げると思っています。


雑魚戦はこれで。

 そして、原作OVAでもネタかと言われたアレもきちんと再現。その名も


ミンメイアタック!

 ミンメイアタックというのは歌で動揺させつつ攻撃するという、なんだかな~な攻撃方法のこと。マクロス世界では異星人に対して大きな戦果を上げている戦法です。攻撃を仕掛けるというのに、使用する曲はラブソング。なお、「マクロスⅡ」のやつは正しくはミンメイディフェンスだそうで。どうでもいいですけど。

 この作品、クリアするとアイキャッチが流れます。これがナカナカよいのです。一面目をクリアすると


VF-2SSバルキリーⅡがかっこいい!

 二面目をクリアすると


銃のようにカメラを構えるヒビキと、被写体のイシュタル。

 ヒビキはあくまでテレビ局SNN所属の芸能レポーター。にもかかわらずスクープ狙いで戦場に侵入する大馬鹿者です。真実を隠蔽する地球統合軍への反発から、報道者としての使命に目覚めるというのが設定にあるんですけど、戦争中に大本営発表以外を差し止めて広報を行うのは、暴動などに発展しないようにする目的であって、隠蔽と一言で言っていいのかと思いますね。
 あ、本作のプレイヤーキャラクターはこのヒビキとイシュタルではありません。そこはちゃんと軍人さんです。


この2人。

 そして、無慈悲にもスコアが取れなければ当然、


こうなって、


こうなります。

 当時はもっときついイメージでしたが、今連射できるようにしてプレイするとかなり楽ですね。それを考慮に入れなくとも、結構遊べるいいゲームだと思います。しかしながら当時あまり入荷する店もなく、あっという間に埋もれていってしまったタイトルですね。マクロス好きの私としては外せない1作だったのですが、当時プレイした私の感想としては、点数が取れなくてすぐに終わるクソゲーでありました。困ったことに、シューティングゲームとしては普通で、尖ったところのないタイトルなので、すぐに他のタイトルに取って代わられました。仕方ない、爽快感も足りないしね。だって、同時期に「雷電Ⅱ」とか出てるんですもの、勝てないですわ。当然ながら移植もなしでありました。

 それではこのへんで。ではまた~

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