ゲーセン店員の懐古主義で行こう 第14回:ダイナマイト刑事

 お早うございます、こんにちわ、こんばんわ。稲波でございます。
 とうとう東京にも雪が降ってしまい、先週は散々でしたね。いつもは一時間ぐらいの通勤時間が2.5倍くらいかかってしまいました。時間よりも満員電車がこたえましたね、肋骨折れるかと思いました。やっとの思いで家についてはっと気づいたのです、食い物がないと。1食抜いたぐらいで死にはしないかと速攻諦めましたが、災害があったら死にそうです。準備大事。
 さて、それはさておき今回紹介するのはこちらです。


ダイナマイト刑事

 セガが、と言うより『獣王記』、『ゴールデンアックス』、『エイリアンストーム』といったゲームを担当してきた内田誠氏がディレクターを担当したベルトスクロールアクションと言ったほうが、ノリがわかりやすいかも? 大きな違いは見ての通りポリゴンであることですね。セガサターン互換機版のSTV基盤で発売された本作は、正直画像が荒いです。しかし、そんなことが気にならないほどいたるところにネタが散りばめられています。そのネタをわかりやすく紹介しているのが、このCM。


「モップ! はしらどけい! コショウ!」ですよ。

 前2つはまだわかる。モップは棍の代わりになるだろうし、柱時計は打撃武器としては脆そうですが、それなりに怪我を負わせることもできるでしょう。しかし、コショウって。実際にゲーム中に使用すると敵を咳き込ませ、動きを止めることができます。それだけ。まあ、動きが止まったらボコるのですが。2になるとコショウ装備で威力の高いキックが出せます。他に動きを止めることができる武器としては、殺虫剤もあります。なお殺虫剤はライターと組み合わせると火炎放射に。火炎放射はライターの場所を忘れスクリーンショットが撮れませんでしたが、コショウは撮れたので載せておきますね。(2以降じゃないよね、火炎放射。)


この、茶色の球体?がコショウです。敵に当たると……


咳き込んでこうなります。

 そしてやっぱり、ダイナマイト刑事といえば不思議なまでに鈍感なテロリストのボス。


大統領の娘を探しているのですが……


娘はここだ!

 そして、遠目には可愛いと感じられる大統領の娘ですが……


近いとブッさい(笑)

 あまりのブサイクさに、本作を語る上でかわいそうなくらい話題に上がる大統領の娘。ダイナマイト刑事シリーズでは三作目になる『ダイナマイト刑事EX』では大統領夫人となり娘が登場していることから幸せになった模様。まあ、その娘も誘拐されて助けに行くんですけどね。プレイヤーキャラになった彼女は美人になった模様。『セガガガ』でもネタにされていた彼女の顔の怖さはどこへ?
 色々とツッコミどころ満載なこのゲーム、例を上げると、ビルに丸腰で突入する羽目になった理由が、SFPD署長の主導で、新人のシンディをもてなす為に警察のヘリで市内案内をしていた為、武器を殆ど積んでいなかったという、何やってるんだこいつらとしか言い様がないものだったり、ラスボスに至ってはあと5分で爆発すると言われてボス戦に入るのですが、脱出しても爆発しなかったりします。何がやりたかったのか、あのジジイ。
 ネーミングセンスも独特(なげやり?)で、消防服を着たキャラが2種類いるのですが、こいつらの名前が「悪の消防団 トム&ジェリー」だったり、


これがジェリーで


これがトムらしい。仲良く喧嘩している模様。


アメフトの格好をしているこいつの名前は「アメフットマン」
変態仮面と言うかしっとマスクというか……

という名前であったりと、ツッコミ待ちとしか言いようがありません。この、ダイナマイト刑事の開発チームは本当にこういうオフザケが大好きだったようで、それが我々プレイヤーの琴線に触れる事になっていたのですが、実はこれセガ社内では大変評判が悪かったそうです。その割には、ああいうCMにOKを出していたりとよくわからない会社になっていますね。実際コンシューマ事業においてプレステに押されていき、自虐CMを作ったりと更にわけがわからなくなっていきます。ドリームキャストのネット標準装備だとか今なら当たり前の機能なんですが、セガは急ぎすぎましたね。まさに、


10年早いんだよ!

ってやつですね。でも

そんなセガが大好きだ!

 それではこのへんで。ではまた~

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